私達の一本歯下駄は、すべて岐阜県郡上市の桧(ひのき)を使用しており、
同地に暮らす製造担当の諸橋が、自らの工房でひとつひとつ丁寧に作っています。
また、鼻緒は滋賀県長浜市で製造されており、正真正銘・日本製の一本歯下駄です。

ソールには、イタリアのビブラム(Vibram)社が製造しているビブラムソールを使用しています。本格的な登山靴やブーツになどに使用されるソールとして、その品質の高さから世界中の登山家に愛用されています。

私達の一本歯下駄は、注文を受けてから、お選び頂いた鼻緒を結び取り付けて発送いたします。甲が高いなど、ご自身の足の特徴を事前に教えて頂ければ、なるべくご希望に沿うように取り付けをさせて頂きます。
*完全なフィットをお約束するものではありません。
*鼻緒は最初キツく感じる場合がありますが、履いていると馴染んできます。

追加でレーザー刻印のサービスも行っています。
ご自身のお名前、会社名、チームのロゴなどを入れて頂けます。
(簡単な文字・ロゴに限ります。発注の最低ロットがございます。)
詳しくはお問い合わせください。

一本歯下駄の歴史

一本歯下駄は、古くは中国から伝わってきたといわれており、日本でも1000年以上の歴史があります。山伏や僧侶などが山で修行を行う際に履いていたとされ、それは山の傾斜を上り下りする際に大変便利であったためだと考えられています。

また、散楽(さんがく)や田楽(でんがく)などの伝統芸能で曲技的な履き物として一本歯下駄が使用されていたという文献や、祭礼の場などで一本歯下駄を履き、先頭を練り歩く姿が描かれている絵巻などが残っています。

そして、一本歯下駄は“天狗下駄”と呼ばれるように、天狗が履いているイメージを持つ方も多いかと思います。不安定な下駄を履きこなすことで、身体能力の高さを表現する、そのような目的のために伝統芸能で使われていたと想像することも出来ます。

現代の一本歯下駄の役割

このように長い歴史がある神秘的な履き物「一本歯下駄」が、最近ではプロスポーツ選手のトレーニングや、室内で一本歯下駄を履きながら家事などをする“ながらトレーニング”、そして、幼稚園における幼児の身体能力向上など、様々なシーンで使われ始めています。

私達の友人に一本歯下駄を履いてもらうと、なぜか大人も子供もみんな笑顔になります。不安定な履き物をうまく履けたという喜び、いつもの歩き方と違う非日常感、目線が高くなることで見渡せる新しい景色など、笑顔になる理由は色々あるでしょう。1000年以上も前から続く一本歯下駄の新しい役割が、私達の製品を通して沢山生まれ、皆様に喜んで頂ければ幸いです。